こんにちは!株式会社PhotoructionでQAエンジニアをしています内田です。 Photoruction Advent Calendar 2021の13日目の記事です。
手動で実行していた最低限のリグレッションテストを自動化してみたのでその記録です。
目次
- 自動化しようとした背景
- 自動化してみた結果所感
- スムーズに導入できなかったよ
- 導入までの道のり
- ツール選定
- 自動テスト実装
- 実装詳細
- まとめ
自動化しようとした背景
- 毎回同じテストの実施が面倒なのでなんとかしたい(これが1番)
- テスト工数削減
の目的で自動化を検討しはじめました
自動化してみた結果所感
playwrightの導入はスムーズにできました!
が、テスト実装がスムーズできませんでした・・・(詳細は次の記事へ)
導入までの道のり
ツール選定
世の中には自動テストツールやSaaSがたくさんありますが、playwrightを選んだ理由は下記です
- 自動テストの導入・実装が簡単なこと
- テストコード自動生成機能があること
- 手動で実行した場合と比較してコストが安くなること
- 好きなときにテストをたくさん実行できること
自動テスト実装
インストール
$ npm i -D @playwright/test $ npx playwright install
configファイル作成します。(なくてもOKです) テストの各種詳細を設定できます。 詳細は公式ドキュメントを参照ください。 以下おすすめの設定です。
// playwright.config.js const config = { use: { browserName: 'chromium', video: 'on', acceptDownloads: true, actionTimeout: 10000, }, timeout: 40000, testDir: './testcase', expect: { toMatchSnapshot: { threshold: 0.2 } }, maxFailures: 10 };
テストファイル作成
弊社サービスの写真機能の表示切り替えが有効かを確認するテストをサンプルで記載します。 表示切り替えボタンをクリックすると、写真一覧の表示がタイル表示⇔リスト表示に切り替わる機能です。 手動で操作すると以下の操作になります。
操作手順としては以下になります。 ①ログインする ②テスト対象ページをひらく ③切り替えボタンをクリック ④切り替えボタンを再度クリック テストコードは以下です。
//testcase/photo.test.js const { test, expect } = require('@playwright/test'); const path = require('path'); test.beforeAll(async ({ browser }) => { let context = await browser.newContext(); let page = await context.newPage(); {{ログイン処理}} ・・・手順① // ログイン情報を保存 await page.context().storageState({ path: path.join({{保存先のパス}}, 'strageState.json') }); {{対象の画面への遷移など事前準備をしておく}} ・・・手順② await context.close(); }); test.describe('写真機能', () => { test('表示形式が変更できるか', async ({ page }, testInfo) => { await page.waitForSelector('#photo_list >> .photo'); // 写真の要素 await page.click('#change_display'); ・・・手順③ expect(await page.screenshot()).toMatchSnapshot([testInfo.title, {{実行環境情報}} ,'表示形式リスト.png']); await page.click('#change_display'); ・・・手順④ await page.waitForSelector('#photo_list >> .photo'); // 写真の要素 expect(await page.screenshot()).toMatchSnapshot([testInfo.title, {{実行環境情報}}, '表示形式タイル.png']); }) });
テスト実行
$ npx playwright test
※テスト初回実行時のみ、キャプチャのゴールデンファイル(正とするファイル)が生成されます
実行結果
こんな感じの出力になります configで指定したフォルダ配下に.webmの拡張子でキャプチャビデオが生成されています キャプチャビデオはこんな感じです。 test()で囲った部分から操作キャプチャが開始されます。
まとめ
playwrightを導入すること自体は簡単でした。 目的であった手動テスト工数削減も少しずつですが達成できています。 今後は自動テスト項目数を増やしたり、メンテナンスしやすいコードにしたいと考えています。 機会があればCIでのテスト実行方法も記事化したいです。
この記事の続きはこちら kojichu.photoruction.com
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