こんにちは!株式会社フォトラクションでQAグループのリーダーをしている塩谷です。
Photoruction Advent Calendar 2022の15日目の記事になります。
本日は弊社で取り組んでいるモバイルテスト自動化の導入検討について、これまでに調査して分かったことを記事にしたいと思います。
モバイルテスト自動化導入の背景
モバイルテストの自動化を検討するきっかけとなったのは、リリース回数の増加になります。
弊社はandroid・iOSそれぞれのアプリをサービス展開しており、以前はそれぞれ月1回程度のリリース回数でした。
しかし現在は、リリーストレインを導入し、毎週リリースをするという計画になっています。(リリース対象やリリースに問題が発生した場合はスキップ)
リリース回数の増加によって、リリース前に行なっているリグレッションテストの工数が増加し、
またテスターリソースが限られていることからリリースまでの時間的猶予がなくなってしまいました。
リグレッションテストは毎回同じ項目を実施するため、自動化することによってリグレッションテストの工数削減と時間短縮を行おうと導入の検討を開始しました。
モバイルテスト自動化ツールについて
モバイルテストの自動化を行う目的はリリース毎に実行するリグレッションテストの工数削減になります。
また多端末での検証やテストミス、エラーの見逃し防止など品質面の向上も見込めます。
これらの目的を達成できるようにモバイルテストの自動化ツール2つについて調査をしています。
1つはAutifyMobileでもう1つはMagicPodになります。
弊社で調査している2つのツールの比較表を記載します。
AutifyMobileのトライアル結果について
AutifyMobileのトライアルを実施しましたので、その調査結果と考察を記載いたします。
調査内容
トライアル期間で実施した内容は、リグレッションテストケースの一部自動化を行いました。
具体的にはアプリ起動からログイン、プロジェクト一覧(弊社サービスのTOP画面)の表示とプロジェクト新規作成になります。
弊社のサービスではプロジェクト一覧からプロジェクトを選択し、プロジェクト詳細で写真や図面を操作することが主な機能になりますが、こちらについてはAutifyMobileと弊社のアプリの間に問題があり、クラッシュが発生してしまうことから調査できませんでした。
考察
トライアルを通して分かったAutifyMobileの良かった点と悪かった点を記載いたします。
まとめ
今回はモバイルテスト自動化について執筆いたしました。
現在はAutifyMobileの調査しかしていないので、MagicPodの調査結果については別の機会にご紹介したいと思います。
AutifyMobileを調査した結果では、操作が簡単ですぐに導入可能なことが大きなメリットと感じましたが、オフラインや横画面・写真撮影など実施できない機能が意外と多いこと、iPadに対応していない、アプリがクラッシュする操作がある・実行時間が長い操作があるなど弊社アプリとの相性が良くないという点が見受けられました。
また、料金が割高で弊社で想定している使用方法では費用対効果が低いと感じました。
自動テストで全てのテストケースをまかなうことはできないため、手動テストと組み合わせて自動テストを有効活用することになると思います。
まだまだ調査段階ではありますので、エンジニアと協力しながら自動テストの有効な活用方法を検討し、自動テストの推進をしていきたいと思います!
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