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プロダクトバックログアイテムリファインメントのご紹介

こんにちは!フォトラクションでプロダクトマネージャーの黒田です!

Photoruction Advent Calendar 2022の6日目の記事になります。

今回はプロダクトをより良いものにするために、個人ではなくチームとしてやるべきことを全員が理解・把握し、同じ目線で開発を進めるために私のグループが行なっているプロダクトバックログアイテム(以下、PBI)リファインメントをご紹介させていただきます。

はじめに

私が管掌している開発グループの構成は1PO(私)、2チーム(WEBチーム、Mobileチームそれぞれエンジニア5名)のスクラム体制で構成しています。

この体制は10月からスタートさせた新しいグループなのですが、まず第一に目指した形としては、俗人的な開発体験ではなくチーム力で課題解決やプロダクトを最速でブラッシュアップできるよう『俗人開発』→『チーム開発』にシフトするというものでした。

過去の体制ではどうしても開発案件と開発者個人が密接に紐づいてしまい、仕様や開発ノウハウがそこで閉じてしまい個人の負担もそうですが、チームの開発体験としても決して満足できる状態とは言えない状況でした。

まずはチームとしてやるべきことを全員が理解し、各自が自走して気持ちよく開発が進められる取り組みの一環としてPBIリファインメントを実施しています。

課題管理について

私たちのグループでは以下のルールに基づいて課題を分類しており、Jira Softwareにて課題管理を行なっています。

Epic

顧客のニーズやリクエスト、課題に基づいて特定のタスクに細分化できるまとまった作業。

POが作成及び管理を行う。

Story

Epicに紐づく要件またはリクエストをエンドユーザーの観点から簡潔にまとめたもの。

POが作成し、リファインメントでエンジニアと認識の擦り合わせ、調整を行う。

Task

Storyに紐づく実作業タスクを大きくても1日以内に収まる粒度で完結にまとめたもの。

リファインメントにて整理、洗い出しを行う。

リファインメントのゴール

  • Epicごとに受け入れ要件をチームエンジニア全員が理解・把握する
  • PBIを具体化することでエンジニアが、迷わず作業が進められる状態にする
  • Taskの優先順位をつける
  • Taskのストーリーポイントを見積る

リファインメントの流れ

前提として以下の中で進めています。

  • リファインメントにかける時間は1スプリント(1週間)に1〜2時間
  • 参加者はPOとチームエンジニア
  • その回に実施するEpic対象はPOが決める
  • Miroボードにてエンジニア全員で共同作業する

流れ

  1. POからエンジニアに対して事前に用意していたEpicとそれに紐づくStoryの詳細を共有する
  2. エンジニア目線でStoryの補足・調整を行う
  3. Story単位でTaskの洗い出しを行う
  4. Task単位でストーリーポイントの見積りを行う

リファインメント後

洗い出したTaskをPOがJiraのバックログに起票し、次のスプリントプランニング以降で計画していく

工夫している点


リファインメント時はMiro上にCardをどんどん並べてTaskの洗い出しを行います。

TaskのストーリーポイントはMiroのプランニングポーカー機能(Estimation)を利用することでスムーズに見積もりを実施しています。

MiroとJiraを連携(Jira Card)しておくことで、Miro上のCardをJiraチケットに変換したり、Jiraのチケットを呼び出してCardとして並べたりすることができます。

Miroカード→Jiraチケットへの変換

もちろんJira側でチケットの状態等を変更した場合はMiro側にもその内容が自動で反映されるので、副産物としてではありますが案件全体を俯瞰して開発進捗が見れたりとこの運用の仕方を重宝しています(笑)

まとめ

やっていることとしては一般的な部分が多いとか思いますが、チーム全員が同じ目線でこの一連の作業に取り組むことに意義があると思っています。

リファインメントの場で企画に対してPO⇄エンジニアまたはエンジニア同士で議論や認識合わせを密に行うことで、後の開発や出来に大きく影響してくる大切なイベントの一つなので一部ではありますがご紹介させていただきました。

メンバーからも、以前と比べて日常でのチーム内のコミュニケーションも全員が同じレベルで理解・把握しているので意思疎通が取れてより開発がスムーズになったと声もあがっていたりするので、継続しつつ一丸となってより良いプロダクトを開発していけたらと思います!

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